一つ前のStep3の確認方法①では、稀に起こる記録漏れが原因で検出漏れが起こる場合もあるため、このStep4では更に深掘りする確認方法をご説明します。
1/56「Appleメディアサービス情報」のzipファイルを右クリックし、「すべて展開」をクリックして下さい。
2/56「Update and Redownload History」を開いて下さい。
3/56「iTunes and App-Book Re-download and Update History.csv」をExcelで開いて下さい。
4/56一覧が表示されますが、一部の行で不具合(列の位置がずれる)が起こることがあるので、正しく読み込み直す作業をおこないます。
5/56画面上部のメニューバーの「データ」を開き、「テキストまたはCSVから」をクリックして下さい。
6/56データの取り込み画面で「Apple ID Device Information.csv」を選択し、「インポート」をクリックして下さい。
7/56「読み込み」をクリックして下さい。
8/56正常に読み込まれると、上の見本のように表示されます。
9/56「Device Details」の列の記号「H」を右クリックし、コピーして下さい。
10/56画面下側のシートタブの右端にある(+)マークをクリックして下さい。
11/56「Sheet1」という新しい空白のシートが追加されました。
12/56「Sheet1」の一番左上のセル(A列の1行目)を右クリックし、貼り付けオプションの左端のアイコンをクリックして下さい。
13/56先程コピーした「Device Details」が「Sheet1」のA列にペーストされました。
14/56列の記号のAをクリックして、列全体を選択して下さい。
15/56画面上部のメニューバーの「データ」のタブを開き、「重複の削除」をクリックして下さい。
16/56「OK」をクリックして下さい。
17/56重複が削除され、一意のデータのみに絞り込まれました。
18/56画面下側のシートタブで、「iTunes and App-Back・・・・」のシートを開いて下さい。
19/56「Device IP Address」の列の記号「I」を右クリックし、コピーして下さい。
20/56画面下側のシートタブの右端にある(+)マークをクリックして下さい。
21/56「Sheet2」という新しい空白のシートが追加されました。
22/56「Sheet2」の一番左上のセル(A列の1行目)を右クリックし、貼り付けオプションの左端のアイコンをクリックして下さい。
23/56先程コピーした「Device IP Address」が「Sheet2」のA列にペーストされました。
24/56列の記号のAをクリックして、列全体を選択して下さい。
25/56画面上部のメニューバーの「データ」のタブを開き、「重複の削除」をクリックして下さい。
26/56「OK」をクリックして下さい。
27/56重複が削除され、一意のデータのみに絞り込まれました。
28/56ここまででSheet1に「Device Details」、
Sheet2に「Device IP Address」のデータが用意できましたので、次からそれぞれの確認方法をご説明します。
「Device Details」にはデバイスのOSや機種の情報が含まれますので、ご自身の所有物か他人の物かを確認できます。
30/56赤線部分の「iOS/13.6.1」という表示がOSの種類とバージョンを表しています。
31/56iPhoneの「設定」>「一般」>「情報」でバージョンを確認できます。
お使いのiPhoneと「Device Details」とでバージョンが異なる場合は、次のページでさらに詳しく調べます。
画面下側のシートタブで、「iTunes and App-Back・・・・」のシートを開いて下さい。
33/56「iOS/13.6.1」を探して下さい。
この見本では2022年7月25日6時21分まで「iOS/13.6.1」が連続し、赤線を境界に「iOS/15.5」が連続するようになり、境界以降「iOS/13.6.1」は存在しませんでした。
この様子から、2022年7月25日にiOSがアップデートされたのだと分かりますので、「iOS/13.6.1」は不正アクセスではないと判断できます。
【補足】
日付時刻は日本時間ではない可能性がありますので、目安として捉えて下さい。
(日本時間なのか、UTCなのか、Apple社の現地時間なのか、この記事を書いている時点で断定できておりません。)
前ページの例と違い、下の見本のように突如として違うバージョンが現れた場合。
iPhoneを1台しか使用していない場合において、複数のバージョンが記録されるはずがありませんので、このようなときは不正アクセスの可能性があると判断できます。
36/56赤線部分の「model/iPhone10,1」という表示がiPhoneの機種を表しています。
※これは「内部名」というタイプの機種名であり、一般的な機種名ではありません。
皆様が知っているiPhoneの機種名は「一般名」ですが、「Device Details」の表記は開発者向けの「内部名」です。
下の例のように一般名と内部名は異なりますのでご注意下さい。
Google検索で「 iPhone** 内部名 」(*印は任意の数値)と検索すると、一般名と内部名の対応情報がありますので、そちらをご参考にして下さい。
39/56この見本では「内部名:iPhone10,1」でした。これは「一般名:iPhone 8」です。
もしご自身が iPhone 8 を使用していないならば、iPhone 8 を持つ誰かが不正アクセスしている可能性があると判断できます。
iOSのバージョンを確認したときと同様に、ある時期を境にして機種が変わっているならば、機種変更したのだと判断できます。
41/56前ページの例と違い、下の見本のように突如として違う機種が現れた場合。
iPhoneを1台しか使用していない場合において、複数の機種が記録されるはずがありませんので、このようなときは不正アクセスの可能性があると判断できます。
42/56「Device IP Address」にはApple IDにアクセスしたときのIPアドレスが記録されています。
43/56IPアドレスの管理事業者を調べることで、アクセスしたのは自分なのか他人なのか、ある程度推測できます。
IPアドレスの管理事業者を調べる方法は複数ありますが、ここではJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)が公開している無料のツールを使用して説明します。
45/56WebブラウザでJPNICのツールを開いて下さい。
https://www.nic.ad.jp/ja/application.php
検索欄にIPアドレスを入力し、検索ボタンをクリックして下さい。
47/56確認メッセージ等が表示されたら、先に進んで下さい。
(ブラウザによって表示内容は異なります)
このような情報が表示されます。
ドコモのIPアドレスだと分かります。
JPNICで検索に該当しない場合は、下のような表示になります。
このようなときは、赤枠部分にある別の地域の検索ツールを試して下さい。
(APNICは東南アジア、ARINは北米など)
下の見本は、ARINで検索したときの例です。
米国企業のネットワークを通過することは頻繁にあるので、北米地域を含めるARINの検索で見つかることは多いです。
自分が契約していない事業者のIPアドレスがあった場合は、もう少し詳しく調べます。
画面下側のシートタブで、「iTunes and App-Back・・・・」のシートを開いて下さい。
52/56当該IPアドレスからアクセスがあった日の情報を探して、その日に「自分が何をしていたか」を思い出してみて下さい。
53/56例えば、自分のスマホを会社のWi-Fiに接続したとか、外出先でフリーWi-Fiに接続したとか、そのような記憶はありませんか?
他人のネット回線に繋げたならば、当然ながら他人が契約するISPのIPアドレスが記録されることとなります。
もし前ページのようなことがない場合。
例えば「ずっとWi-Fiはオフのままだ」というような場合ですと、他人のネット回線に繋がるはずもありませんので、ちょっと怪しいですね。
そのような場合、不正アクセスの可能性が0(ゼロ)ではないので、念のため精査されることをお勧めします。
以上でセルフチェックは完了です。
不審点が見つかって精査したいときには、当社の調査サービスをご検討頂けますと幸いです。