このページはデジタルフォレンジックを「学んでみたい」と思った人にも読まれそうな気がしましたので、入門の前に知っておいたほうが良いことを書きます。
デジタルフォレンジックは幅広い知識・技術が必要な分野です。
下の図を見て下さい。
この図が示すように、デジタルフォレンジックはITおよびセキュリティの基礎の上に乗るものですので、それらの前提知識が無いとデジタルフォレンジックを学ぶのは無理があります。実際、デジタルフォレンジックの講座やトレーニングサービスでは、前提知識ゼロの人が申し込むのを防ぐために、何かしら受講要件を定めていることがほとんどです。
そのため入門の前に前提知識(ITとセキュリティの基礎知識)を身につけておく必要があります。下記6つの項目をご覧ください。
- PCハードウェアの基礎知識
- Linuxに関する基礎知識
- プログラミングスキル
- ネットワークやインフラの基礎知識
- サーバやシステムの基礎知識
- マルウェアやサイバー攻撃の基礎知識
それぞれ基礎レベルで大丈夫です。深い知識や開発力が無くても、基礎だけ理解していればフォレンジックの入門的な話にはついていけます。
もし1~6のいずれかが欠けている場合は、その分野の入門書で学習してください。
既にIT系のエンジニアとして働いている人ならば、そんなに難しくないはずです。
もし全項目知識ゼロというPCビギナーの人は、次に記す流れで学習すると一通り身につくはずです。
- パソコンを自作する → PCハードウェアの基礎知識が身につく
- LinuxとWebサーバをインストールする → Linuxとサーバの基礎知識が身につく
- Webに公開する → ネットワークやインフラの基礎知識が身につく
- Webアプリケーション作る → プログラミングとシステムの基礎知識が身につく
- サイバーセキュリティの講座を受講する(入門編/初級編などで十分です)
- Webアプリケーションを自分で攻撃する → サイバー攻撃の雰囲気が分かる
これでデジタルフォレンジックの入門に必要な前提知識がだいたい揃います。